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- 鼻孔縁下降術をすれば鼻の穴が見えなくなりますか?
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正面から見て鼻の穴が目立つ場合には、
1.鼻先が上を向いてup noseになっている。
2.小鼻が大きいために鼻の穴も大きくなっている。
3.鼻孔縁(鼻の穴のフチ)が上に切れ上がっている。
などの原因があります。
このうち鼻孔縁下降術で改善できるのは、“3”の状態になります。
”1”の状態には鼻中隔延長術
“2”の場合には鼻翼縮小術が適応になります。
カウンセリングのときに、ご状態を正確に診断させていいただいて、最適な手術法を選択されると良いでしょう。
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- 鼻のキズや耳のキズは目立ちますか?
- 鼻孔縁下降術は、鼻の穴の中から行ないますので、鼻の皮膚にキズはできません。移植組織は耳甲介(耳介の凹んだ部分)前面より採取いたしますので、その部分に1.0~1.5cm程のキズができますが、周囲軟骨の凹凸によってほとんど目立たない状態になります。
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- せっかく鼻孔縁を下げても、戻ったりはしませんか?
- 軟骨移植や脂肪注入など組織を移植する手術は、移植後の組織の生着率によって、最終的に残存する組織の容量が決定されます。手術後数ヵ月の間に、血流不足や壊死によって、移植された組織はある程度小さくなってしまいます。(残存する組織量が少ない脂肪注入の手術では、生着率が30~50%と言われています。)そのため組織移植の手術では、ボリュームダウンを見こして、通常は多少大きめ(10~20%増)の組織を移植します。鼻孔縁下降術も皮膚・皮下組織・軟骨の複合組織移植ですので、術後の組織量の減少は起こり得ることですが、完全に元に戻ってしまうことはありません。また軟骨を複合させて移植することで、ボリュームの変化を極力抑えることができます。